住友林が急反発、信越化の米塩ビ新工場建設の報道が刺激に

株式

2021/1/27 9:50

 住友林業<1911.T>が3日ぶりに急反発し、前日比4.1%高の2132円まで買われた。信越化学工業<4063.T>が米国に塩化ビニール樹脂の新工場を建設すると伝わり、住宅市場の好調さが改めて意識された。

 信越化が建物の窓枠や電線の被覆に使われる塩ビの工場を、1300億円を投じてルイジアナ州に建設すると報じられた。同国の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は直近の昨年12月が前月比5.8%増の166.9万戸と約14年ぶりの高水準を記録。低水準の住宅ローンやコロナ禍をきっかけとする郊外住宅ニーズの高まりが背景にある。

 住友林は、米住宅市場の活況を背景に20年12月期の業績予想を上方修正した経緯がある。20年12月期決算の発表は2月15日を予定している。信越化にも買いが先行しているほか、関連銘柄では電動工具のマキタ<6586.T>、発電機や小型屋外作業機のやまびこ<6250.T>、可搬型発電機大手のデンヨー<6517.T>なども高い。

提供:モーニングスター社

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