<相場の読み筋>1月28日

2021/1/28 7:27

 27日の米国株式は、NYダウが前日比633.87ドル安の3万303.17ドルと大幅に5日続落、ナスダック総合指数が同355.467ポイント安の1万3270.598ポイントと続急落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が17億4254万株、ナスダック市場が108億5151万株だった。ボーイング<BA>が発表した20年第4四半期(10-12月)の決算は、最終赤字が84億2000万ドルで前年同期の8.3倍に拡大。先行き業績への不透明感から大幅に下落した。足元で、好調に推移していた半導体関連株にも売りが波及し、全面安商状となった。NYダウは一時730ドルを超える下げをみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、ボーイングのほか、メルク<MRK>やマクドナルド<MCD>などが、値下がり率の上位に入っている。FOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利と量的緩和政策を継続することを決定した。

 28日の東京株式は売り先行後、落ち着きどころを探る展開か。現地27日の米国株式の大幅安を受け、シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比460円安の2万8180円だった。朝方は、株価指数先物を中心に、同清算値にサヤ寄せする動きが先行するとみられる。売り一巡後は、押し目を拾う動きから下げ渋る場面も見込まれるものの、時間外取引での米株価指数先物の動きに左右されそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の前半(27日終値は103円67-69銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円前後(同126円00-04銭)と小動き。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、パナソニック<6752.T>、ソニー<6758.T>などが、27日の東京終値に比べ安かった。

(イメージ写真提供:123RF)

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