FUJIMIが3日続落、大和証は「2」・目標株価5400円でカバー開始

株式

2021/1/28 16:15

 フジミインコーポレーテッド<5384.T>が3日続落。大和証券では27日付で、投資判断「2」(アウトパフォーム)、目標株価5400円でカバーを開始している。

 成長ドライバーはCMPスラリーで、TSMCを始めとする大手半導体メーカーのFEO(基板工程)に採用されており、近年の業績拡大を牽引するとコメント。成長の背景は、半導体のトランジスタ構造複雑化によりFEOLでのプロセス数が増加し、CMP工程を用いた研磨回数が増えていること、3D-NAND化で新たな研磨需要に対応できたこと、の2点を挙げている。

 同証券では連結営業利益について、21年3月期73億円(前期比22%増、会社側計画は68億円)、22年3月期85億2000万円、23年3月期98億2000万円と試算。HDD用研磨材は市場縮小の影響を受ける形で下押し要因になるものの、最先端ロジック半導体である5nm向けを中心にCMPスラリーが押し上げ要因になると予想。2021年は、シリコンサイクルが好転することから、ロジック半導体に加えメモリ半導体向けCMPスラリーも成長ドライバーになることを見込んでいる。

 目標株価5400円は、22年3月期同証券予想連結一株利益241.1円に過去3年間の当期予想PERでシリコンサイクルが好転した局面での平均値22-23倍程度を乗じて算出されている。足元の株価は半導体関連銘柄と比較して出遅れており、近年、TSMCの最先端プロセス向けCMPで業績を伸ばしていることを十分には織り込んでいないと考えるとしている。

 28日の終値は、前日比90円安の4250円。

提供:モーニングスター社

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