ファナックが昨年来高値、野村証は「Buy」継続、目標株価は3万1000円に引き上げ

株式

2021/1/28 16:30

 ファナック<6954.T>が3日続伸、550円高の2万8350円まで買われ、連日の昨年来高値更新。野村証券では28日付で、投資判断「Buy」(買い)を継続、目標株価は2万5000円から3万1000円に引き上げている。

 27日に、21年3月期第3四半期(20年10-12月)連結決算発表、説明会が行われており、「印象はポジティブ」とコメント。需要好調が続き、それを増収増益へつなげられると見込み、同証券業績予想を上方修正するとしている。売上は全般に増額し、なかでも中国、アジア、米州の増額修正が大きいとしている。同社の強みはまず競争力であり、例えば、ロボット事業は中国、米国でシェア1位と推定され、両地域でロボット需要が回復しており、それを同社が売上に取り込めると予想。

 米州の自動車用ロボット受注はEV関連の新規投資だけでなく、EV以外でも新モデル発売に伴う既存設備の更新が始まっているとみられるとしている。次に、固定費管理に優れることから、増収が増益に確実につながる収益構造であると指摘している。

 同証券では連結営業利益について、21年3月期1100億円(前期比24.5%増、従来940億円、会社側計画は1058億円)、22年3月期2260億円(従来1740億円)、23年3月期2930億円(同2300億円)と試算している。

 28日の終値は、前日比280円安の2万7520円。

提供:モーニングスター社

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