<特集>3月の配当取り、狙い目は?(2)=太平電業―通期営業利益の上ブレに期待

株式

2021/2/26 17:42

 太平電業<1968.T>を狙ってみたい。21年3月期第3四半期累計(20年4月-12月)の連結業績は好調な推移を示しており、上方修正された通期予想はなお保守的な印象。株価は昨年来高値圏にあるが、配当利回り約3%、PER8倍台、PBR(株価純資産倍率)0.7倍台と、割高感はない。

 同社は火力発電所や原子力発電所を中心としたプラント建設、メンテナンスからマネジメントまで一貫してサポートする独立系企業。21年3月期第3四半期累計は、売上高952億5100万円(前年同期比17.4%増)で、営業利益は80億6400万円(同57.1%増)。事業用発電設備の建設工事が想定以上に進ちょくし、原子力発電設備工事の利益率も想定より底堅く推移する中、大幅増益を達成した。

 これを踏まえ会社側は通期予想について、売上高を従来の1240億円から1330億円(前期比11.3%増)に、営業利益を67億円から85億円(同10.1%減)にそれぞれ引き上げたが、第3四半期(20年10月-12月)末の受注残高が786億3100万円(前年同期末比10.6%減)に減少したとはいえ、第4四半期(1月-3月)の営業利益予想が計算上4億3600万円(前年同期比89.9%減)にとどまるのは保守的な印象。増額期待の高まりとともに株価の水準訂正が進みそうだ。

提供:モーニングスター社

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