日経平均は255円安と大幅反落、先物売り交え一段安、米株先物安に上海・香港株の下げも重し=2日後場
2日後場の日経平均株価は前日比255円33銭安の2万9408円17銭と大幅反落。朝方は、1日の米国株高を受け、一時2万9996円39銭(前日比332円89銭高)まで上伸したが、一巡後は下げに転じた。先物売りを交えて一段安となり、後場早々には2万9314円82銭(同348円68銭安)まで下落する場面があった。時間外取引の米株価指数先物が安く、中国上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとなった。その後、いったん下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけて2万9400円前後でもみ合った。
東証1部の出来高は12億9267万株、売買代金は2兆6132億円。騰落銘柄数は値上がり745銘柄、値下がり1346銘柄、変わらず103銘柄。
市場からは「これまで一本調子で上がってきただけに当然の調整とみている。米追加経済対策法案が成立する見通しとなり、業績回復期待やコロナワクチンの話などが出ているが、材料出尽くしの面もあり、日柄調整に移るのではないか。ただ、基本的に過剰流動性は続いており、上昇トレンドに変わりはない」(国内投信)との声が聞かれた。
業種別では、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。国際帝石<1605.T>などの鉱業株や、日本紙<3863.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も安い。近鉄エクス<9375.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株や、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も値を下げた。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株も売られた。
半面、マルハニチロ<1333.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株が堅調。クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も買われた。日立造<7004.T>、クボタ<6326.T>などの機械株や、テルモ<4543.T>、セイコーHD<8050.T>などの精密株も高い。
個別では、サンデンHD<6444.T>がストップ安となり、日本アジアG<3751.T>、日東精<5957.T>、エスクリ<2196.T>、ラウンドワン<4680.T>などの下げも目立った。半面、ヒマラヤ<7514.T>がストップ高となり、セレス<3696.T>、プロパティA<3464.T>、ダイヤHD<6699.T>、BEENOS<3328.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が下落した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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