<中小型株の視点>マザーズ市場が軟調な中で、潜在成長力が高いココペリは狙い目

株式

2021/3/3 16:46

 東証マザーズ市場の軟化傾向が続いているが、あえて潜在的な成長力が高いココペリ<4167.T>を取り上げたい。同社は中小企業向け経営支援プラットホームを手掛ける。協業する全国の地域金融機関が同社のプラットホームを融資先に売り込んでくれるので、広告宣伝費をほとんど掛けずに販促ができる特異なビジネスモデルを確立した。

 注目すべきは、主力サービス「Big Advance」の導入コストが著しく安いということだ。DX(デジタルトランスフォーメーション)が遅れる中小企業にとって、月額3000円で導入できるメリットはことのほか大きい。デジタル化の波の中で、需要は否が応でも爆発的に膨らんでいくだろう。

 現状、協業する金融機関の取引先導入率は昨年12月末時点で0.9%(金融機関の取引先導入社数は3.8万社)だが、売り込む金融機関数が増加傾向にある中で、同社の当面の目標である15万社(取引先導入率3.5%)は決して高いハードルではない。最終目標を322万社としており、仮にその半分や3分の1が実現しただけでも業績成長力の伸び代は極めて大きいと考えられる。

 株価は1月4日に昨年来高値8830円、2月16日に直近高値8180円を付けたあと、大幅な調整に入り5000円台まで落ち込んでいるが、マザーズのDX関連の有望銘柄として、中・長期的に株価はケタを変えてくる可能性が高い。

提供:モーニングスター社

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