日経平均は628円安と大幅反落、海外株安で下げ幅拡大も、売られすぎ感から下値を拾う動き=4日後場
4日の日経平均株価は、前日比628円99銭安の2万8930円11銭と大幅反落して取引を終えた。下げ幅は2月26日(1202円26銭安)に次ぎ今年2番目の大きさ。現地3日の米国株式が反落したことに加え、菅義偉首相が3日、1都3県に発令している新型コロナウイルスの緊急事態宣言を延長すると表明したこともあり、経済への影響を警戒する動きもあり、売りが先行した。時間外取引で米株価指数先物が下落し、4日の中国・上海総合指数も反落したことが重しとなった。後場に入り、株価指数先物に断続的な売りが出たことから、午後1時7分には、同848円06銭安の2万8711円04銭ときょうの安値を付けた。その後は、短期的な売られすぎ感から、下値を拾う動きも出たもようで、下げ渋る格好となった。外国為替市場では、ドル・円相場が107円05銭前後と、小動きが続く。東証1部の出来高は12億8561万株、売買代金は2兆7612億円。騰落銘柄数は値上がり787銘柄、値下がり1295銘柄、変わらず112銘柄だった。
市場では「日本株は世界の景気敏感株との位置付けから、世界的な景気回復期待で買われたが、米国での金利上昇への警戒感が強まったことから、海外投資家から売りが出たようだ」(中堅証券)との見方があった。
業種別では、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株が下落。NISSHA<7915.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も軟調。ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も下げた。東証業種別指数は、26業種が下落、7業種が上昇した。
個別では、宮越HD<6620.T>、オープンドア<3926.T>、MDV<3902.T>、タカショー<7590.T>、アイモバイル<6535.T>などが下落。半面、日立造<7004.T>、リコー<7752.T>、JVCケンウッド<6632.T>、稀元素<4082.T>、平和<6412.T>などが上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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