<相場の読み筋>3月5日

2021/3/5 7:37

 4日の米国株式は、3日続落した。NYダウが前日比345.95ドル安の3万924.14ドル、ナスダック総合指数が同274.280ポイント安の1万2723.472ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が14億4946万株、ナスダック市場が78億3324万株だった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は講演で、景気が回復が進展するまで緩和的な政策を変更することはないと強調。ただ、足元の米国債利回りの上昇については、具体的な抑制策を示さなかったことから、10年物国債の金利が上昇(価格は低下)し、NYダウは一時720ドルを超える下げをみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、インテル<INTC>やホーム・デポ<HD>、ウォルト・ディズニー<DIS>などが、値下がり率の上位に入っている。

 5日の東京株式は、弱含みの展開か。きのうの軟地合いや、現地4日の米国株式が3日続落したことから、売り優勢のスタートとなりそう。2月に入り金曜日は、5日に上昇した後は3週連続で下落していることもあり、模様眺めムードが広がることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の後半(4日は107円15-16銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同129円14-18銭)と小動き。対ドルでの円安を受け、輸出関連銘柄の下値にはリバウンド狙いの買いが支えとなる場面もありそう。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比80円安の2万8900円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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