(再送)日経平均は571円安と大幅続落、米金利上昇に米株安を嫌気、2万8400円を下回る=5日前場
5日前場の日経平均株価は前日比571円00銭安の2万8359円11銭と大幅続落。取引時間中で2万8400円を下回るのは2月4日(安値2万8325円89銭)以来1カ月ぶり。朝方は、現地4日の米長期金利上昇を背景に米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。時間外取引(日本時間5日)の米株価指数先物安も重しとなり、先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場終盤には一時2万8308円57銭(前日比621円54銭安)まで下落した。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて安値圏で推移した。
東証1部の出来高は6億5293万株、売買代金は1兆4000億円。騰落銘柄数は値上がり404銘柄、値下がり1738銘柄、変わらず52銘柄。
市場からは「上がるのも速かったが、下がるのも速い。売りの回転が効き、米金利高・株安が止まらないと反転できない。手が出せない状況だが、個人的には75日線近辺の日経平均2万8000円以下では押し目買いか」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>菱地所<8802.T>などの不動産株が下落。リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も軟調。住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も安い。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も値を下げた。テルモ<4543.T>、ニコン<7731.T>などの精密株や、トヨタ<7203.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も売られた。
半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も買われた。味の素<2802.T>、山崎パン<2212.T>などの食料品株も高い。
個別では、稀元素<4082.T>、インソース<6200.T>、オイラ大地<3182.T>、ラクーンHD<3031.T>、ギフティ<4449.T>などの下げが目立った。半面、昭光通商<8090.T>(監理)、新家工<7305.T>、トランコム<9058.T>、東芝テック<6588.T>、シチズン時計<7762.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が下落した。
提供:モーニングスター社
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