来週の日本株の読み筋=落ち着きどころを見極める、米国債入札で警戒感先行も

国内市況

株式

2021/3/5 17:51

 来週(8-12日)の東京株式市場は、落ち着きどころを見極める段階か。米10年債利回りが再び1.5%のフシを突破し、4日の米国株安が5日の日本株安につながった。売り一巡後は下げ幅縮小の動きを強めたが、依然として予断を許さぬ状況が続く。米金利上昇をめぐって、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、4日のオンライン討論会においても前月の議会証言と同様に強い懸念を示さず、マーケットに失望を呼び、金利上昇が再燃した。米国では9、10、11日にそれぞれ3、10、30年債の入札が予定されている。今回の金利急騰の引き金は前月行われた7年債の入札不調だっただけに、市場に警戒感が先行しやすい。

 主要指数は2月16日に高値を形成して以降、何度も短期的な下げに見舞われ、足元の調整から逃げ遅れた向きのシコリ玉が上値に滞留している。信用買い残の水準も高く、切り返すには相当なエネルギーが求められよう。

 スケジュール面では、国内で8日に2月景気ウォッチャー調査、9日に1月家計調査、20年10-12月期GDP確報値、12日に1-3月期法人企業景気予測調査、メジャーSQ算出日など。海外では10日に中国2月消費者・生産者物価、米2月消費者物価、11日にECB定例理事会(ラガルド総裁会見)、12日に米2月生産者物価が予定されている。

 5日の日経平均株価は続落し、2万8864円(前日比65円安)引け。朝方は、現地4日の米長期金利上昇を背景に米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。時間外取引(日本時間5日)の米株価指数先物安も重しとなり、下げ幅は一時620円を超えた。一巡後は下げ渋り、大引けにかけて大きく持ち直した。米株先物や上海・香港株が上げに転じ、日銀のETF(上場投資信託)買い観測も下支え要因として指摘された。市場では、「米金利高・株安が止まらないと反転できない」(中堅証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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