<特集>続・3月の配当取り、狙い目は?(1)=株主還元に前向きな企業を評価

株式

2021/3/5 17:56

 米国の長期金利上昇を警戒するムードが続いている。現地4日に講演したパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が、雇用と物価目標の達成まで金融緩和を継続する姿勢を示しつつも、足元の金利上昇に対する具体的な抑制策を示さなかったことが嫌気され、米国株は大幅安となった。5日の東京市場でもハイテク株和中心に売りが先行し、日経平均株価は一時600円を超える下げを見せた。日銀のETF買い観測もあり、引けにかけ急速に下げ渋ったが、長期金利の上昇に一服感が出るまでは手掛けづらい状況が続きそうだ。

 こうした局面では無理をせずに相場を休むのも一法だが、個別では3月末の配当取りに向け妙味が増す銘柄も増えている。第3四半期までに、新型コロナウイルス感染症の影響がある程度見通せたこともあり、第2四半期決算の発表時から配当額を引き上げる企業が増えている。厳しい経営環境のなかで、前向きに株主還元に取り組む企業の姿勢は、市場から評価されよう。

提供:モーニングスター社

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