<特集>続・3月の配当取り、狙い目は?(2)=日特建―通期営業利益の上ブレに期待
2021/3/5 17:57
日特建設<1929.T>を狙ってみたい。21年3月期第3四半期累計(20年4-12月)の連結業績は順調な推移を示しており、上方修正された通期予想はなお保守的な印象。予想配当利回りは3.2%だが、配当は中間期の8円に対し期末は18円(前期は28円)を見込んでいる。
同社は基礎、地盤改良、法面(のりめん)など特殊土木工事の大手。21年3月期第3四半期累計は、売上高494億8500万円(前年同期比5.5%増)で、営業利益は40億9000万円(同12.0%増)。基礎工事の貢献による受注高の増加、工事の施工促進策の寄与、販管費の抑制などにより、営業利益は2ケタ増益を確保した。
これを踏まえ会社側は通期予想について、売上高を従来の644億円から660億円(前期比0.7%増)に、営業利益を40億円から51億円(同4.0%増)にそれぞれ引き上げたが、第4四半期(21年1-3月)の営業利益予想は計算上10億1000万円(前年同期比19.2%減)にとどまり保守的な印象。また、配当予想は期初の通期の純利益予想26億円(前期比20.2%減)に基づくものであり、現在の純利益予想34億5000万円(同5.9%増)が達成された折には、増額の可能性がありそうだ。
提供:モーニングスター社
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