明日の日本株の読み筋=神経質な展開か、米長期金利動向にらみ続く

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株式

2021/3/8 17:47

 あす9日の東京株式市場は、神経質な展開か。米長期金利の上昇リスクが尾を引くなか、その動向をにらんだ売買が続くとみられる。現地9、10、11日にそれぞれ3、10、30年債の入札が予定され、入札後の米金利の反応を警戒する向きは少なくない。さらに来週16-17日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、金利高への対応や金融政策の先行きスタンスを見極めたいとの空気も強い。一方、国内では週末の日経平均先物・オプション3月限のメジャー(特別清算指数)算出を前に指数の振幅が大きくなりやすいとの読みもあり、積極的に動きづらい面もあろう。

 8日の日経平均株価は3営業日続落し、2万8743円(前週末比121円安)引け。朝方は、前週末の米国株高を受け、390円超上昇する場面もあったが、一巡後は次第に軟化した。米長期金利上昇への警戒感とともに時間外取引の米ナスダック先物が値を下げ、中国上海総合指数や上海総合指数の下落なども重しとなり、後場に入り下げに転じた。終盤には下げ幅が一時220円に達した。市場では、米金利上昇リスクを踏まえ、「再度調整する可能性がある」(銀行系証券)との見方が出ていた。

提供:モーニングスター社

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