前週の流入額上位-「投資のソムリエ」が初のトップ、新規は「世カエル」予想分配金提示型など4ファンド

投信

2021/3/16 9:08

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、およびETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(2021年3月8-12日)の純資金流出入額を確認したところ、純資金流入額の上位10ファンド中6ファンドが前々週(2021年3月1-5日)に続いて上位10位内となり、アセットマネジメントOneの「投資のソムリエ」が2019年以降で見て初のトップとなった。

 「投資のソムリエ」は国内・先進国・新興国の株式と債券、および国内と先進国のREITの8資産に分散投資するバランス型ファンド。月次の基本配分戦略と日次の機動的配分戦略により、基準価額の変動リスクを年率4%程度に迎えながら、安定的な収益の獲得を目指す。前週は93億円の純資金流入となり、前々週の第5位からトップに上昇した。分散投資による大きく負けない運用が投資家の関心を集めており、2020年6月8-12日以降、純資金流入額トップ10入りが継続している。なお、モーニングスター「ファンド オブ ザ イヤー2020」において「安定資産(債券・バランス安定)型 部門」の最優秀ファンド賞を受賞した。

 その他では、「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」(愛称:イノベーティブ・フューチャー)「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」(愛称:ゼロ・コンタクト)「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:未来の世界(ESG))「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」が前々週に続いて上位10位内となった。

 前週新規にランクインしたのは、「ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)」「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」の返り咲き3ファンドと新規設定の「インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド(予想分配金提示型)」(愛称:世カエル)の合計4ファンド。

 「ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)」と「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」は2021年2月15-19日以来、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」は設定時の2019年10月21-25日以来のランクインとなった。

 「インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド(予想分配金提示型)」は3月11日に運用を開始した。マザーファンドへの投資を通じて、実質的に日本を含む世界各国のブロックチェーン関連企業の株式に投資する。デジタル・アセットに特化した投資会社であるエルウッド・アセット・マネジメントが選定した銘柄で構成される「エルウッド・ブロックチェーン・グローバル・エクイティ・インデックス(円換算ベース)」をベンチマークとし、ベンチマークの動きに連動した投資成果を目指す。マザーファンドの運用は、米国のインベスコ・キャピタル・マネジメント・エルエルシーが行う。毎月決算を行い、分配金は基準価額の水準からまえもって提示してある水準を目指す。

 なお、年1回決算型の「インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド」(愛称:世カエル)が2019年7月から運用されている。年1回決算型はモーニングスター「ファンド オブ ザ イヤー2020」において、「国際株式型(グローバル) 部門」の優秀ファンド賞を受賞している。

 一方、前々週ランクインしたファンドのうち、「日経225ノーロードオープン」「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「楽天 日本株4.3倍ブル」「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」がランク外となった。

提供:モーニングスター社

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