コロナワクチンとコロナ変異株の最新状況:関連銘柄の動向について

新型コロナウイルスのパンデミックはまだ続いており、それにより世界の実体経済はかなり落ち込んでいます。

この状況を受けて、各製薬企業は新型コロナウイルス感染症のワクチンや感染症の開発を始めました。

通常、ワクチン開発から提供までには数年以上かかるのですが、コロナワクチンの開発に要した期間はたったの約1年でした。

もちろん、各国政府が緊急的に承認したというのが一つの理由ですが、それを考慮しても開発スピードは異例の速さでした。

同時に、これによりワクチン開発のテクノロジーが向上したと考えられます。

実際に、コロナワクチン開発において新しいバイオテクノロジーが導入されました。

コロナワクチンの開発された後に、昨年末から今年の初めにかけて、アストラゼネカ、モデルナおよびファイザーがコロナワクチンの提供を開始しました。

その後、他の企業からもコロナワクチンの提供が行われています。

しかし、コロナ変異株が出現していることから事態は複雑になり、各々のコロナワクチンはその変異株に効果があるのか検証が行われています。

一方で、パンデミックの収束にはコロナワクチンが重要なので、やはりコロナワクチンの情勢が世界の株式市場に影響を与えています。

したがって、米国株への投資においてはコロナワクチンの状況を把握しておく必要があります。

そこで、この記事では、コロナ変異株に対する効果を含めたコロナワクチンの最新状況について解説します。

各社のコロナワクチン情報やコロナ変異株に対する効果

最初に、既に提供が開始されているあるいはもうすぐ提供開始されるコロナワクチンについて、解説していきます。

それらのワクチンを以下の表にまとめました。(画像クリックで拡大版にジャンプ)

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アストラゼネカ、モデルナおよびファイザーに続いて、米国の製薬企業であるNovavaxとジョンソン・アンド・ジョンソンが独自のコロナワクチンの提供を開始しました。

ジョンソン・アンド・ジョンソンのコロナワクチン以外は、2回接種を行う必要があります。

さらに、ジョンソン・アンド・ジョンソンのコロナワクチンはこの中で最も安い上に普通の低温保存で問題ないので、コスト面では同社のコロナワクチンが大きな強みを持っています。

その効果率は比較的低いですが、それでも十分使う価値があるようです。

他には、コロナの変異株に対する効果も気になります。

それを含めた各々のコロナワクチンの簡単な説明は以下の通りです。

ファイザーのコロナワクチンBNT162

ファイザーとドイツのBioNTechの提携により、コロナワクチンBNT162が開発されました。

新型コロナウイルスの一部のタンパク質の遺伝子をコードするmRNA(メッセンジャーRNA)が利用されており、これは脂質でできている極小カプセルに格納されています。

去年の12月に使用許可がおり、現在、世界各国で提供されています。

実験室内でのデータによれば、英国、南アフリカおよび南米の変異株にも効果があるとされています。

モデルナのコロナワクチンRNA-1273

ファイザーと同様にmRNA(メッセンジャー)を利用したコロナワクチンですが、保存温度はファイザーのそれよりも高く−20℃となっています。

同様に実験室内で確認され、イギリス、南アフリカおよび南米の変異株にも効果があるとされています。

アストラゼネカのコロナワクチンAZD1222

このコロナワクチンは、アストラゼネカとオックスフォード大学の提携により開発されました。

人工的に改変された無毒のアデノウイルスが利用されており、その中に新型コロナウイルスのスパイクタンパク質をコードする遺伝子が含まれています。

人体の中でそのタンパク質が合成され、新型コロナウイルスに対する免疫が形成されます。

英国およびブラジル変異株に対しては効果があるとされていますが、南アフリカ変異株に対しては効果が著しく低いことが示されています。

そこで、アストラゼネカはそのコロナワクチンを改変して、南アフリカ変異株にも効果がある新たなコロナワクチンの開発を始めました。

遺伝子配列を変えるだけであれば、それほど時間はかからないのではないかと思います。

Novavaxのコロナワクチン NVX-CoV2373

Novavaxは米国の製薬企業であり、ワクチンなどの開発を手掛けています。

臨床試験がもうすぐ終わりますが、発表されたデータによればかなり高い効果を示すことがわかりました。

その効果率は、オリジナルの新型コロナウイルスに対しては96%、英国変異株に対しては86%です。

これらの報道を受けて、同社の株価は20%以上急騰しました。

まだそのコロナワクチンはマーケットに提供されていないことや、同社の業績は微妙であることに留意しておくべきです。

ジョンソン・アンド・ジョンソンのコロナワクチン

ジョンソン・アンド・ジョンソンは、エボラ出血熱のワクチン開発に利用された同社のテクノロジーを利用してコロナワクチンを開発しました。

アストラゼネカのコロナワクチンと同様に、無毒ウイルスが使用されています。

米国内での使用は承認され、既に提供が開始されたかあるいはそろそろ提供が始まります。

イギリス変異株には効果があるとされていますが、南アフリカ変異株と南米変異株には効果が低いとされています。

今後はコロナ変異株に着目

最新のコロナワクチン情報に関してまとめました。

パンデミックは世界的に落ち着いてきました。

しかし、変異株が各地で見つかっていることから、また感染者数が激増するのではないかと懸念されています。

そうなれば株価は急落する可能性があります。

したがって、今後の株投資においてはコロナ変異株に着目していく必要があります。

https://www.morningstar.co.jp/redirect/kabushiki_210122.htm

※この記事はモトリーフールジャパンからの許諾を受けて掲載しており、著作権は情報提供元に帰属します。

(イメージ写真提供:123RF)

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