日経平均は424円安と大幅反落、日銀のETF買い入れ対象見直しで下げ幅拡大=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前日比424円70銭安の2万9792円05銭と大幅反落。後場は下げ幅を拡大し、一時2万9621円22銭(前日比595円53銭安)まで下落した。日銀がETF(上場投資信託)の買い入れ対象を見直し、日経平均型の購入をやめ、TOPIX(東証株価指数)型に一本化したことで、日経平均寄与度の高い銘柄を中心に値を下げ、一段安につながった。その後下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、終盤にかけて弱基調となった。前場は、米長期金利の上昇を背景に18日の米国株式市場で主要3指数が下落した流れを受け、300円超安で寄り付いた。直後にいったん持ち直したが、買い続かず、上値が重くなっていた。

 東証1部の出来高は21億187万株、売買代金は4兆4456億円。騰落銘柄数は値上がり1491銘柄、値下がり623銘柄、変わらず81銘柄。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も安い。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株もさえない。エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株も値を下げた。マルハニチロ<1333.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株もさえず、東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株も売られた。

 半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が上昇。りそなHD<8308.T>、千葉銀<8331.T>、ふくおか<8354.T>などの銀行株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も買われた。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も高い。ホンダ<7267.T>、日産自<7201.T>などの輸送用機器株も値を上げた。

 個別では、ワタベ<4696.T>、レノバ<9519.T>、モバファク<3912.T>、ギフティ<4449.T>、ファストリテ<9983.T>などの下げが目立った。半面、わかもと<4512.T>が4日連続のストップ高となり、千葉興銀<8337.T>、プロパティA<3464.T>、ギークス<7060.T>、富山第一銀行<7184.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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