<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油安・ルーブル安、欧州感染再拡大受け続落=BRICs市況

新興国

2021/3/29 10:09

 前週(22-26日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の26日終値が前日比2.31%高の1449.85、前週比では19日終値比1.64%安となり、続落した。

 週明け22日の指数は売り優勢で始まり、23日も値を下げ、5営業日続落した。

 週前半は、米国による対ロ制裁懸念から通貨ルーブル安となったことや、欧州の感染再拡大への警戒感、ブレント原油先物が1バレル=62ドルに急落したことが売り材料となった。

 24日は6営業日ぶりに小反発。前日までの下落相場がいったん一服し、買い戻しが入った。

 25日は反落。欧州の感染再拡大リスクが一段と意識され、欧州株安となり、ロシア株にも売りが広がった。また、エネルギー大手En+グループが20年度配当政策を無配としたことから4%近く急落し、指数の押し下げにつながった。

 週末26日は急反発した。世界的な株高や米国の対ロ制裁懸念が後退したことが買い材料となった。

  今週(3月29日-4月2日)のロシア市場は引き続き、新型コロナ感染や変異ウイルス、ワクチン接種などの動向、世界経済、特に米国の景気対策や長期金利の動向、対ロ制裁、ロシア国内の景気対策や原油価格、ルーブル相場、主要企業の四半期決算、反体制派指導者ナワリヌイ氏の動向などが焦点となる。このほか、原油価格に影響を与える30日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や31日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表予定は1日の20年10-12月期GDP(国内総生産)など。指数は1380-1500ポイントの弱い値動きが予想される。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、

 WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、

 野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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