<新興国eye>前週のブラジル株、金融引き締め懸念や国内外の感染再拡大受け反落=BRICs市況

新興国

2021/3/29 10:48

 前週(22-26日)のブラジル株式市場は26日のボベスパ指数が前日比0.91%高の11万4780.6、週間ベースでは19日終値比1.24%安となり、反落した。

 週明け22日の指数は反落して始まり、24日まで3日続落した。

 週前半から半ばにかけては、インフレ高進と金融引き締め懸念、国内外での新型コロナの感染再拡大、EU(欧州連合)や米・英・カナダが中国の新疆ウイグル自治区の少数民族に対する人権侵害に対し、対中制裁措置を決めたことによるレアル安の進行などが売り材料となった。

 25日は4日ぶりに反発し、週末26日も値を上げ、続伸した。

 25日は、米株高にツレ高。26日は、数カ月遅れとなっていた新年度予算案が議会で承認されたことで楽観ムードが広がり、買い優勢となった。

 今週(3月29日-4月1日)の株式市場は、国内外の新型コロナ感染拡大やワクチン接種の動向に加え、新型コロナ関連の政府の追加緊急支援や財政健全化問題、米国の景気・インフレ・長期金利動向、欧米と中国の緊張激化、欧米やアジアの市場動向、原油などの国際商品相場の動向などが注目される。主な経済指標の発表予定は30日のジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)3月IGP-MIインフレ指数、31日の2月財政収支、1日の2月鉱工業生産と3月マークイット製造業PMI(購買担当者景気指数)、3月貿易収支など。2日は「聖金曜日」の祝日で休場となる。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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