<新興国eye>米フォードのトルコ合弁会社、2工場で生産を一時停止へ―半導体不足で

新興国

2021/3/31 11:03

 米自動車大手フォード・モーターのトルコ法人、フォード・オトサンは29日、自動車用半導体の世界的な供給不足を受け、4月3-9日の7日間、北西部コジャエリ県にあるゴルジュクとイスタンブール郊外イェニキョイの2カ所の自動車工場で生産を一時停止する計画を明らかにした。地元紙デイリー・サバ(電子版)が伝えた。

 同社は現在、商用バン「フォード・トランジット」やトラックを生産しているが、今回の生産の一時停止が20年の自動車の生産・販売台数の見通しに影響することはないとしている。また、予定通り、商用車と電気自動車用充電池の増産に必要な24億ドル(約2兆6538億円)の設備投資も行うとしている。

 フォード・オトサンはフォードとトルコ複合企業大手コチ・ホールディングの合弁会社だが、コチのもう一つの欧米多国籍自動車大手ステランティスとの合弁会社トファシュも3月19日から2週間の予定で生産を一時停止している。このほか、仏ルノーとトルコ軍人恩給基金「オヤック」の合弁会社オヤック・ルノーも3月15-22日の8日間、生産を停止している。

<関連銘柄>

 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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