<米国株情報>バイアコム、英Gリサーチが「買い」に引き上げ

株式

2021/4/1 10:01

 英金融市場調査大手G・リサーチが3月30日、顧客向けリポートでメディア・娯楽大手バイアコムCBS<VIAC>の向こう12カ月間の目標株価を74ドルとし、投資判断をこれまでの「ホールド」(中立)から「バイ」(買い)に引き上げた。

 G・リサーチは、バイアコムが3月4日に立ち上げた動画配信サービス「パラマウント・プラス」について、「1年前の旧経営陣ではありえなかった戦略転換」と評価。現在のロバート・バキッシュCEO(最高経営責任者)の経営手腕に期待している。また、ネットフリックス<NFLX>やウォルト・ディズニー<DIS>の「ディズニー+(プラス)」などとの激しい市場競争に直面するのは避けられないとしつつも、イタリアのプロサッカーチームの1次リーグ「セリエA」や国内選手権「コッパ・イタリア」の放映権を取得したことにより、「映画やエンターテインメント重視の他社との差別化が可能」とした。

 バイアコムCBSは世界最大のドキュメンタリー番組「ディスカバリー・チャンネル」を運営するディスカバリー・コミュニケーションズ<DISCA>と統合を協議しているとの報道もあり、G・リサーチは協議が前進する可能性が高いとも指摘している。

 バイアコムの株価は資産運用大手アルケゴス・キャピタル・マネジメントの巨額投資損失の煽りを受けて連日で下落していたが、30日の株価はG・リサーチによる投資判断の引き上げを受けて前日終値比3.55%高の46.61ドルと6営業日ぶりに反発し、いったん下落に歯止めがかかった。ただ、翌31日は3.24%安の45.10ドルと反落している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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