<相場の読み筋>4月2日

2021/4/2 7:29

 1日の米国株式は、NYダウが前日比171.66ドル高の3万3153.21ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同233.235ポイント高の1万3480.106ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億7715万株、ナスダック市場が44億1934万株だった。引き続き、前日に明らかとなった2兆ドル(約220兆円)の財政出動計画が材料視された。また、3月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数が64.7となり、市場予想平均の61.3を上回ったことも株価の追い風となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>やマイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>などが買われ、同指数の上昇を支えた。

 2日の東京株式は続伸後も、しっかりした展開か。きのう1日の堅調な地合いや、現地1日の欧米株式が上昇したこともあり、買い先行のスタートとなりそう。ただ、きのうは、株価指数が上昇したものの、東証1部の騰落銘柄数をみると、値下がりが値上がりを大きく上回っている。指数寄与度の高い銘柄の影響を強く受けているとみられ、引き続き、選別色の強い展開となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(1日は110円68-69銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同129円94-98銭)と小動き。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、日産自<7201.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比275円高の2万9675円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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