日経平均は34円高と小反発、再度プラス圏入りも戻り限定、値上がり銘柄数1800超=7日後場

2021/4/7 15:23

 7日後場の日経平均株価は前日比34円16銭高の2万9730円79銭と小反発。朝方は、きのう大幅反落(392円62銭安)した反動から買いが先行した。直後に小幅安に転じる場面もあったが、すかさず切り返し、一時2万9867円94銭(前日比171円31銭高)まで上昇した。6日公表されたIMF(国際通貨基金)の世界経済見通しの上方修正なども支えとして意識された。ただ、その後は利益確定売りに軟化し、一時2万9523円55銭(同173円08銭安)まで下落する場面もあった。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が値を下げ、重しとなった。一巡後は押し目買いや買い戻しに持ち直し、後場は再度プラス圏入りしたが、戻りは限定され、大引けにかけて小高い水準で推移した。

 東証1部の出来高は10億8380万株、売買代金は2兆5516億円。騰落銘柄数は値上がり1839銘柄、値下がり310銘柄、変わらず41銘柄。

 市場からは「売買代金はさほど膨らまず、全般は様子見だ。買い進む材料が不足し、景気回復期待で下も売り込めない。当面は、決算を見極めるまで動きづらい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、三菱マテリアル<5711.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株も高い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も堅調。AGC<5201.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株や、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も値を上げた。三井倉HD<9302.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株も引き締まった。

 半面、武田薬<4502.T>、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株が軟調。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も安い。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株もさえない。

 個別では、東芝<6502.T>がストップ高となり、オリエン白石<1786.T>、三谷産業<8285.T>、東芝テック<6588.T>、モリテック<5986.T>などの上げも目立った。半面、ネクステージ<3186.T>、サイバーL<3683.T>、ポピンズHD<7358.T>、グローバルK<6189.T>、サインポスト<3996.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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