ユーロ週間場況=ユーロ・円、コロナワクチン接種の進ちょく状況に関心

経済

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2021/4/12 17:12

ユーロ高・円安 130.51円(+0.34円)

 5-9日のユーロ・円は上昇した。週初5日は、イースター休暇を受けて市場参加者が減少する中、欧州での新型コロナウイルスワクチンの接種遅れなどが懸念され、ユーロ・円は上値の重い展開となった。6日は、欧州株が上昇する中、ユーロ・円は堅調となった。7日は、手掛かり不足の中、ユーロ・円は方向感に欠ける展開となった。8日は、米長期金利の低下を受け、ユーロ・円も軟調に推移した。週末9日は、米経済指標が市場予想を上回った影響から、ユーロ買い・円売りが進んだ。

 債券市場で、短期債利回り、長期債利回りともに上昇した。米長期金利の上昇を受け、ユーロ建て独債券の利回りも上昇した。ユーロ建て独2年債利回りは前週末のマイナス0.72%からマイナス0.71%に上昇、ユーロ建て独10年債利回りは前週末のマイナス0.35%からマイナス0.33%に上昇して越週した。

 12-16日のユーロ・円は、軟調か。ドイツでは、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンについて、60歳未満の接種停止を決定。仏でも全国的なロックダウン(都市封鎖)を実施し、経済への悪影響が懸念される。ワクチン接種にも遅れが生じており、ユーロ・円の上値を押さえそうだ。

提供:モーニングスター社

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