<相場の読み筋>4月14日

2021/4/14 7:45

 13日の米国株式は、NYダウが前日比68.13ドル安の3万3677.27ドルと続落、ナスダック総合指数は同146.100ポイント高の1万3996.099ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億9626万株、ナスダック市場が42億1681万株だった。FDA(米食品医薬品局)とCDC(米疾病対策センター)は同日、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>の新型コロナワクチンについて、接種後に深刻な血栓が生じた事例が報告されたとして、接種を中断するように勧告。ワクチン普及による経済の正常化期待が後退する格好となり、売りが優勢となった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)したことを受けアップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>、テスラ<TSLA>などが買われ、同指数の上昇をけん引した。

 14日の東京株式は、もみ合いとなりそう。日経平均株価は、きのう13日に大幅反発した動きを受け、買い優勢のスタートが見込まれる。ただ、手がかり材料に乏しいなか、21年3月期決算発表の本格化を控えることもあり、積極的に上値を買い進む動きにはなりづらいとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円近辺(13日は109円31-33銭)とやや円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同130円11-15銭)と小動き。13日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、東芝<6502.T>、クボタ<6326.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、13日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所清算値比50円高の2万9830円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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