<新興国eye>トルコ、新型コロナ感染再拡大でロックダウン再導入―ラマダーン最初の2週間

新興国

2021/4/15 10:26

 トルコのエルドアン大統領は13日、閣議後の記者会見で、新型コロナウイルス感染が再拡大し始めたことを受け、イスラム教のラマダーン(断食月)期間(4月13日-5月12日)の最初の2週間(4月28日まで)に限定した全国ロックダウン(都市封鎖)の再導入を決めたことを明らかにした。地元紙ヒュリエトが伝えた。

 新しいロックダウン措置は14日夕から始まり、平日の夜間外出禁止の開始時刻を午後9時から午後7時に2時間繰り下げ、翌朝5時までとする。この間、市民は市内での不要不急の移動が禁止される。トルコでは平日の夜間外出禁止令は4月2日に再導入され、5月17日まで有効となっている。

 また、カフェやレストランなど接客を伴う飲食業は店内での営業が禁止され、食事の宅配か持ち帰りに限定される。ただ、結婚式場やスポーツジム、ゲームセンターなど人が密集する施設の営業はラマダーンの終了を祝う5月13日の「イード・アル=フィトル」まで禁止される。

 トルコでのワクチン接種は1月14日から始まり、これまでの接種回数は約1916万回に達している。1回目の接種は1147万人、2回目の接種は769万人で、1回目の接種率は全人口の12.6%(4月12日時点)。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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