<相場の読み筋>4月16日

2021/4/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前日比305.10ドル高の3万4035.99ドルと続伸、ナスダック総合指数が同180.923ポイント高の1万4038.763ポイントと反発して取引を終了。NYダウは、9日に付けた終値ベースの史上最高値(3万3800.60ドル)を更新し、初めて3万4000ドル台に乗せた。出来高概算は、NY市場が8億4903万株、ナスダック市場が46億956万株だった。米3月小売売上高が前月比9.8%増となり、市場予想平均の同6.1%増を大きく上回った。また、週間の新規失業保険申請件数は、季節調整済みで57万6000件と、市場予想平均の70万件よりも良好だった。好調な経済指標を受け、景気回復への期待感が高まった。NYダウ採用銘柄では、ユナイテッドヘルス<UNH>やアムジェン<AMGN>、セールスフォース・ドット・コム<CRM>などが、値上がり率の上位に入っている。

 16日の東京株式は続伸後、上値は重そう。きのう15日の堅調な動きや、現地15日の米国株式市場でNYダウが史上最高値を更新したことから、買い先行スタートとなりそう。ただ、日経平均株価は9日に一時3万円台を回復する場面がみられた後、上値が重い動きが続いていることから、戻り待ちの売りに上値が抑えられる格好となることも想定される。東証1部の売買代金は、きのう15日が2兆200億円と2日連続で減少。戻り待ちの売りを消化するためには、売買代金の増加がポイントとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(15日は108円81-83銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同130円35-39銭)と小動き。

 15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>、TDK<6762.T>などが、15日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比130円高の2万9750円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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