16日の債券市場見通し=買い先行も上値抑制の展開か

債券

2021/4/16 8:33

予想レンジ:債券先物中心限月(21年6月限)151.35円-151.50円、長期国債利回り0.075%-0.085%

 16日の債券市場は買い先行も、上値は抑制されそうだ。

 前日の米国債は上昇した。米国で発表された経済指標は軒並み強い結果となったが、米国債は意外にも堅調だった。「米国政府がロシアに対し、20年の米大統領選挙での工作活動に関わったことや政府機関へのサイバー攻撃を理由に、追加的な制裁措置を課すと発表。これが安全資産への逃避的な米国債買いをもたらした」(銀行系証券)という。

 国内市場では、先物・夜間取引が反発して高値圏で引けた。米国債の上昇も引き継ぎ、買いが先行しそうだ。「米長期金利が節目の1.6%を約3週間ぶりに割り込んで低下しており、円債市場でも10年・0.085%や20年・0.450%という4月入り後の金利安値を抜けて買い進まれそうだ」(同)という。ただ、前日のNYダウ高(終値は前日比305ドル高)を受けて、日経平均株価が上伸する場面では、円債の上値は抑制される場面もありそうだ。

提供:モーニングスター社

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