<相場の読み筋>4月20日

2021/4/20 7:47

 19日の米国株式は、NYダウが前週末比123.04ドル安の3万4077.63ドルと4日ぶり、ナスダック総合指数が同137.577ポイント安の1万3914.765ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億5619万株、ナスダック市場が44億4444万株だった。連日で史上最高値を更新していたNYダウは、利益確定売りが優勢だった。また、21年1-3月期の決算発表が本格化するなか、決算内容を確認したいとして、積極的な売買は限られたもよう。NYダウ採用銘柄では、インテル<INTC>やボーイング<BA>、ナイキ<NKE>などが、値下がり率の上位に入っている。

 20日の東京株式は、反落後も軟調な展開か。日経平均株価は25日移動平均線(19日時点で2万9539円)を支えに、きのう19日まで3日続伸となっていたが、上値の重い展開が続いていた。ただ、手がかり材料難のなか、新型コロナウイルスの感染拡大で、大阪府はきょう20日にも国に対して緊急事態宣言の発出を要請することを正式に決定する見込み。東京都も、緊急事態宣言の要請を検討すると報じられるなど、人の流れが大幅に制限される可能性が浮上。経済への影響を警戒して手控えムードが広がり、弱含みの動きとなることも想定される。

 為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(19日は108円21-23銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同130円06-10銭)と小動き。19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテス<6857.T>、デンソー<6902.T>、ファナック<6954.T>などが、19日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比350円安の2万9340円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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