<新興国eye>ブラジル中銀週報:21年GDP見通しを3.04%増に下方修正

新興国

2021/4/20 11:00

 ブラジル中央銀行が19日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の21年実質GDP(国内総生産)見通しは前週予想の対前年比3.08%増から3.04%増に下方修正された。下方修正は7週連続、1カ月前の予想は3.22%増だった。また、22年の見通しは前週予想の2.33%増から2.34%増に上方修正された。1カ月前の予想は2.39%増だった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た21年のインフレ見通しは前週予想の4.85%上昇から4.92%上昇に引き上げられた。引き上げは2週連続、1カ月前の予想は4.71%上昇だった。22年の見通しも前週予想の3.53%上昇から3.60%上昇に引き上げられた。引き上げは3週連続、1カ月前の予想は3.51%上昇だった。

 21年末時点の政策金利の見通しは前週予想の5.25%に据え置かれた。1カ月前は5.00%だった。22年末時点の見通しも前週予想の6.00%に据え置かれた。据え置きは4週連続。次回5月4-5日会合時点の見通しも前週予想の3.50%に据え置かれた。据え置きは3週連続、1カ月前は3.00%だった。

 為替レートの見通しは、21年末時点の見通しが前週予想の1ドル=5.37レアルから5.4レアルに引き上げられた。引き上げは4週連続、1カ月前の予想は5.30レアルだった。22年末時点の見通しも前週予想の5.25レアルから5.26レアルに引き上げられた。1カ月前は5.25レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、上場MSエマ<1681.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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