<相場の読み筋>4月23日

2021/4/23 7:45

 22日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比321.41ドル安の3万3815.90ドル、ナスダック総合指数が同131.805ポイント安の1万3818.413ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6606万株、ナスダック市場が60億4328万株だった。バイデン米大統領は、所得税の税率の引き上げと同時に、キャピタルゲイン税率を現行の20%から39.6%に引き上げる提案を行うと報じられた。キャピタルゲインの税率引き上げは、年収100万ドル(約1億700万円)以上の富裕層が対象とされるが、増税による影響を警戒し、売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>やウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>、JPモルガン<JPM>などが、値下がり率の上位に入っている。

 23日の東京株式は、反落後も弱含みの展開か。きのう22日の日経平均株価は大幅な反発となったが、現地22日の米国株式が下落したことや、週末要因から売り優勢の展開となりそう。21年3月期決算発表の本格化を前に、決算内容や来期見通しなどを確認したいとして、手控えムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の後半(22日は107円90-91銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同129円95-99銭)と小動き。22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、日電産<6594.T>、ファナック<6954.T>などが、22日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所清算値比205円安の2万8915円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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