【米国株動向】第2四半期以降の株価上昇が見込まれるグロース株3銘柄

長期的に見ればバリュー株の年率リタ-ンはグロース株を上回っています。

しかし、グレートリセッションの終息以降、両者の役割は逆転しています。

過去最低水準の貸出金利と連邦準備制度理事会(FRB)の非常に緩和的な金融政策は、低金利での借り入れを模索している急成長中の企業を歓迎し、その雇用、買収、イノベーションを後押ししています。

FRBは、米国経済が過去数十年で最悪の景気後退から回復した場合でも貸出金利を過去最低水準またはそれに近い水準に維持すると繰り返し表明しています。

これにより、グロース株が上昇し続けるためのお膳立てが整っています。

投資家により高いリターンをもたらすのに必要なすべてのツールを備えているという点で、次の3つのグロース株が際立っています。

ズーム・ビデオ・コミュニケーション

長期的に大きなリターンを確保する最も簡単な方法の1つは、急速に成長するトレンドを背景に大きな市場シェアを持つ企業の株式を買うことです。

これが、筆者がウェブ会議大手のズーム・ビデオ・コミュニケーションズ<ZM>を選んだ理由です。

同社がコロナウイルス大流行の最大の勝者だったことは明らかです。

従業員数が10名以上の顧客の数は2020年末時点で46万7,100社となり、2019年末から470%増加しました。

驚くことではありませんが、2020年の総売上高は前年の4倍を超える26億5,000万ドルとなりました。

大きな疑問は、「パンデミックが終息したらどうなるのか」です。2021年の売上高成長率が前年並みとなることはなさそうですが、同社はウェブ会議のプラットフォームとしての地位を確立しており、1年前の時点で米国のウェブ会議市場で43%近いシェアを有していました。

ウェブ会議が職場にもたらしている価値を考えると、状況が正常に戻ったとしても、企業がズームという会議ツールを手放ししてしまうとは思えません。

ズームの将来に自信を持つ理由が必要なら、創業者兼最高経営責任者(CEO)のエリック・ユアン氏が同社の発行済み株式のかなりの割合を所有していることを考えてみてください。

同氏は今年3月に約1,800万株を不特定の受益者に譲渡した後も2,500万株以上を所有しています。

大きな既得権を持つ創業者が自分の会社に固執している場合、それは株主にとって良い兆候です。

ジュシ・ホールディングス

投資家は、マリファナ株に対して今後大きな成長を期待できそうです。

グロース株投資家が現時点でポートフォリオへの追加を検討すべきマリファナ株は、米国の複数の州で事業を展開するジュシ・ホールディングス<JUSHF>です。

同社は1ヵ月前に17ヵ所目の医療大麻調剤薬局を開設しました。

合計すると約6州で事業を展開していますが、合法化された州では20を優に超える店舗を運営できるだけのライセンスを保有しています。

2021年の売上高ガイダンスは2億500~2億5,500万ドルとされており、中でもペンシルベニア州、イリノイ州、バージニア州の3州での売上高が全体の80%以上を占める見込みです。

注目すべきは、ペンシルベニア州とイリノイ州は発行する小売免許の数を制限し、バージニア州は管轄区域ごとに小売免許を割り当てていることです。

別の言い方をすれば、ジュシは競争が限定されている市場(ペンシルベニア州とイリノイ州)または競争が存在しない市場(バージニア州)に参入しているのです。

こうした賢明な戦略は、ブランドを確立し、ロイヤリティの高い顧客基盤を構築する機会を同社にもたらしています。

ズームと同様、ジュシの経営陣も自社の株式を大量に保有しています。

事業拡大のために調達した当初の2億5,000万ドルの資本のうち約4,500万ドルが経営幹部および会社関係者によるものです。

ジュシは今後5年間で最も急成長する大麻銘柄であると思われます。

米国の複数の州で事業を展開するマリファナ銘柄の2022年予想株価売上高倍率は、大半が約5倍前後であるのに対し、ジュシは約2倍にすぎません。

エクセリクシス

ほとんどのバイオテクノロジー株は損益が赤字であるのに対し、エクセリクシス <EXEL>の収益性は非常に高く、しかも主要ながん治療薬であるカボメティクスは超大型新薬に成長するとみられています。

同薬は、進行性の腎細胞がんおよび肝細胞がんを対象とした治験で承認を受けており、これらの適応症だけでも売上高は2021年または2022年に10億ドルを超える可能性があります。

しかもカボメティクスでは約70件の臨床試験が進行中です。

これらの試験のいくつかが後期臨床試験で主要評価項目を達成すれば、適応症の拡大によって同薬の年間売上高は数十億ドルに増加するかもしれません。

注目に値するのは、適応症拡大に向けた研究の1つが今年1月に米国食品医薬品局(FDA)から承認されたことです。

この治療法は、ブリストル・マイヤーズスクイブのがん免疫療法薬オプジーボと、カボメティクスと組み合わせて進行性腎細胞がんのファーストライン治療に適用するものです。

オプジーボはカボメティクスの主要なライバルですが、併用療法により進行性腎細胞がんのファーストライン治療での両社のシェア拡大が可能になるかもしれません。

エクセリクシスのもう一つの特筆すべき点は、潤沢な現金を保有している点です。

2021年末時点の手元現金と投資活動によるキャッシュフローの合計額は16億~17億ドルとなり、現在の時価総額の4分の1近くに達する見込みです。

こうした現金により、社内研究プログラムの再活性化が可能となります。

また、買収を通じて新しい治療薬を手に入れる資金源となるかもしれません。

同社のPEGレシオ(予想株価収益率を一株当たりの予想利益成長率で割った数値)は約1倍であることから、長期投資家にとっては2桁台の売上成長が期待できると同時に割安な銘柄となっています。

https://www.morningstar.co.jp/redirect/kabushiki_210122.htm

※この記事はモトリーフールジャパンからの許諾を受けて掲載しており、著作権は情報提供元に帰属します。

(イメージ写真提供:123RF)

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