<新興国eye>前週のインド株、インド経済見通し下方修正相次ぎ3週続落=BRICs市況
2021/4/26 9:23
前週(19-23日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の23日終値は前日比0.42%安の4万7878.45、週間ベースでも1.95%安となり、3週続落した。21日は「ラーマ神生誕日」の祝日で休場だった。
週明け19日の指数は反落して始まり、20日も値を下げ、続落。
週前半は、新型コロナウイルス感染の急拡大を受け、金融機関が集中するムンバイを擁するマハラシュトラ州などで夜間外出禁止令が出されたことや、工場の一時操業停止が相次ぎ、経済への打撃が懸念されたことから銀行株を中心に売りが優勢となった。その後も野村インターナショナルがインドの21年度成長率見通しを従来予想の13.5%増から12.6%増に、また、米金融大手JPモルガン・チェースとスイス金融大手UBSもそれぞれ13%増から11%増、11.5%増から10%増に下方修正したことが嫌気された。
21日休場を挟み、取引が再開された22日は3営業日ぶりに反発した。米長期金利が低下したことや、医薬品関連銘柄が新型コロナワクチン関連で急伸し、相場が押し上げられた。後発医薬品大手パナシア・バイオテックはロシア製ワクチン「スプートニクV」の生産で合意したほか、同業大手オーロビンド・ファーマも米医薬品大手ファイザー<PFE>製ワクチンの生産で合意する見通しとなったことが好感された
週末23日は反落した。1日の感染者数が33万3000人と、過去最多を更新したことが嫌気された。
今週(26-30日)のインド市場は、新型コロナ感染の急拡大や変異ウイルス、ワクチン接種の動向、世界経済、特に米・中・欧の動向、米中関係、米長期金利の動向、原油価格の動向、インド国内の景気動向や金融緩和期待、主要企業の四半期決算などが注目される。主な経済指標の発表予定は30日の3月財政収支と3月インフラ部門生産高など。
<関連銘柄>
上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、
インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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