【米国株動向】いま買うべき割安なハイテク株3銘柄

ハイテクセクターは2020年に急速な成長を遂げました。これは投資家が、コロナ禍において投資資金を増やすのに安全な分野として、同セクターに目を向けたからです。

米国はまだコロナ禍を脱してはいませんが、一部の投資家は既に先を見据え、経済が再開する中でハイテクセクターに代わる新たな有望分野を探しています。

これにより、一部のハイテク株の株価は直近の高値から下落しており、メディアストリーミング機器を製造・販売するロク<ROKU>、企業向けID管理サービスのオクタ<OKTA>、インターネット広告配信のトレード・デスク<TTD>は、関心がある投資家にとって買いの好機となっています。

ロク

ロクの株価は過去3カ月で約10%下落しています(執筆時点)。

同社の株価は従来のバリュエーションの基準で見れば割安ではないかもしれませんが、投資家にとっては小幅なディスカウントで投資できるチャンスです。

ロクは昨年、驚異的な成長を遂げ、第4四半期末時点のアクティブ口座数は前年同期比39%増の5,100万件、売上も同58%増となりました。

ロクは、動画配信サービスが急増する中で、コンテンツをユーザーに届けるために同社のプラットフォームを使用していることにより恩恵を受けています。

ユーザーが同社のプラットフォームを通じて動画配信サービスに加入するとロクの収入となるため、加入できる動画配信サービスが増えるほど良いということになります。

ロクのユーザー当たり平均収入は2020年に24%増加しており、ユーザーが今まで以上に多くのサービスに加入していることを示しています。

しかし、たとえこの傾向が減速しても、同社には広告などの他の成長機会があります。

収益につながる動画広告の表示回数は2020年第4四半期に、前年同期から2倍以上に増加しました。

さらにロクは先月、市場調査会社ニールセンの広告プラットフォームを買収すると発表しました。

この買収は、ロクの広告販売を強化し、コネクテッドTV(インターネット回線に接続されたTV端末)広告市場での事業拡大を後押しする見込みです。

調査会社イーマーケターは、コネクテッドTV広告市場の規模が2021年の114億ドルから2024年には183億ドルに達すると予想しています。

ロクの動画配信プラットフォームのユーザーは今まで以上に増加し、ユーザー当たりの収入も増え、同社は成長中のコネクテッドTV広告市場で事業をさらに拡大しようとしています。

そのうえ、株価が過去3カ月間は下落していることを考えると(執筆時点)、同社の株式は買い時であるように見えます。

オクタ

企業は、ユーザーや従業員が必要な情報以外にアクセスできないようウェブサイトとデータを管理するための新たな手段を強く求めています。

これは昨年から在宅勤務が増加したことによって一段と重要になりました。

オクタが提供するIDおよびアクセス管理(IAM)は、こうした多くの企業の悩みを解消するサービスです。

同社のプラットフォームでは、ユーザーがアカウントに安全にログインしたり、ロックアウトされた時に自身でアクセス権を回復したりできるため、ITチームによるオンラインアカウント管理がはるかに容易です。

オクタにとっての事業機会は膨大です。

同社によれば、現在のIAMの最大市場規模は550億ドルで、間もなく800億ドルに達する見込みです。

同社はこの分野での拡大に成功しており、2021年度(2021年1月期)の売上は前年から43%増、サブスクリプション収入は同44%増、年間契約額10万ドル以上の顧客数は同33%増となりました。

株価は最近の下落からようやく回復したばかりで(執筆時点)、投資家にとっては直近の成長の波に乗れる好機です。

オクタの経営陣は2022年度の売上が前年から30%増加すると予想していることから、最近の株価の停滞が長く続くことは見込めません。

同社が成長を続けることによって、投資家はオクタ株に戻ってくると筆者はにらんでいます。

トレード・デスク

トレード・デスクは、企業がターゲティング広告(ユーザーの情報や閲覧履歴等に基づいて推測される同ユーザーにとって適切な広告)をインターネットとコネクテッドTV全体に配信するために使用している堅固な広告プラットフォームを運営しています。

同社は、顧客がプラットフォーム上で支出する広告料の一部を収入として得ています。

2023年には世界のデジタル広告市場の規模は5,260億ドルに達すると推定されており、トレード・デスクの収入も急速に増加しています。

同社の直近四半期の売上は前年同期比で48%増と急増し、調整後利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)マージンは前年同期の39%から48%へ上昇しました。

さらに、同社の四半期ごとの顧客維持率は6年連続で95%超という高水準を保っています。

アップルやアルファベット傘下のグーグルがオンラインクッキー(ユーザーを追跡し、ターゲティング広告に使用されるファイル)を利用しなくなったらトレード・デスクはどうなるのかと懸念する向きもあるでしょう。

しかし、投資家の懸念は行き過ぎかもしれません。

なぜなら、トレード・デスクはグーグルなどと協力して、クッキーに代わり、ターゲティング広告とユーザーのプライバシー向上の両立を可能にする手段の開発に取り組んでいるからです。

短期的にはクッキーからの移行による影響を受けるとしても、トレード・デスクの経営陣は、今年第1四半期の売上ガイダンスの中間値を前年同期から34%増としています。

トレード・デスクは独立系広告購入プラットフォーム上位の1つであるうえ、株価は過去3カ月で約5%下落しており(執筆時点)、押し目買いの好機であるように見えます。

最後のステップを忘れずに

もしあなたが上記の銘柄に投資するならば、最後のステップとして、何年間も保有することを忘れないでください。

特にハイテク株は市場の波に左右されやすいため、腰が据わった投資家でも売却したくなりがちです。

しかし、辛抱強く待ち続ければ、上記の銘柄は市場全体を長期的にアウトパフォームすることができるでしょう。

https://www.morningstar.co.jp/redirect/kabushiki_210122.htm

※この記事はモトリーフールジャパンからの許諾を受けて掲載しており、著作権は情報提供元に帰属します。

(イメージ写真提供:123RF)

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