日経平均241円安と大幅反落、8カ月連続の月末安、連休前に手じまい売り、米株先物安も重し=30日後場

 30日後場の日経平均株価は前営業日比241円34銭安の2万8812円63銭と大幅反落。月末安は8カ月連続となる。朝方は、売りが先行した。29日の米国株式は上昇したものの、GW(ゴールデンウイーク)の谷間で明日からの5連休を控え、持ち高調整売りに、いったん2万8900円を下回った。ソニーG<6758.T>など決算発表を受けた一部主要銘柄の株安も投資家心理の後退につながった。その後下げ幅を縮小する場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。中国4月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を下回り、中国株が下落し、時間外取引の米株価指数先物の軟調推移も重しとなった。連休を前に手じまい売りが広がり、後場終盤には2万8760円27銭(前営業日比293円70銭安)まで下押した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍かった。

 東証1部の出来高は13億5010万株、売買代金は3兆1104億円。騰落銘柄数は値上がり928銘柄、値下がり1146銘柄、変わらず117銘柄。

 業種別では、トヨタ<7203.T>、スズキ<7269.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株が下落し、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株も安い。TOTO<5332.T>、特殊陶<5334.T>などのガラス土石株も軟調。ダイキン<6367.T>、ジェイテクト<6473.T>などの機械株や、ソニーG<6758.T>、東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も売られた。LIXIL<5938.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株や、JPX<8697.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株もさえない。

 半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が上昇し、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も堅調。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>、日通<9062.T>などの陸運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も買われた。三菱倉<9301.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株も引き締まった。

 個別では、ショーケース<3909.T>、マクセルHD<6810.T>、三谷産業<8285.T>、SMS<2175.T>、Vキューブ<3681.T>などの下げが目立った。半面、双信電機<6938.T>、日華化<4463.T>がストップ高となり、サイバー<4751.T>、レッグス<4286.T>、木村化<6378.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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