<中原圭介の相場観>連休明け、霧は晴れるか

コラム

2021/5/6 7:42

 米国ではNYダウ、ナスダック指数、S&P500といった主要3指数が堅調だ。いずれの指数も最高値水準にある。これに対して、過去1カ月の日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)は、米国株の上昇基調には付いていくことができず、軟調な展開が続いてきた。

日本株軟調の3要素

 大きな要因は主に3つある。1つ目は、「安川電機(6506)ショック」以来、決算によほどのサプライズがない限り、大型優良株が発表後に売られる展開が続いていることだ。足元では4月30日にソニーグループ(6758)や村田製作所(6981)が決算を材料に売りが優勢になった。

 2つ目は、日銀のETF(上場投資信託)買いが急速にしぼみ、大きな下支え役として期待できなくなったことだ。日銀が4月1日以降でETFを買ったのは、2日連続で株価が大幅に下げた4月21日の1回(701億円)だけだ。3月末までのルールであれば、少なくとも5回は買い入れがあったはずだ。

 3つ目は、日経平均の2月16日の高値3万467円と3月18日の高値3万216円をダブルトップとしたチャートを形成してしまったことが挙げられる。加えて、TOPIXも4月21日の下落で上昇トレンドが終了したように見える。

 しかし、決算発表が最も集中する5月14日を過ぎれば、日本株を覆っていた霧が少しだけ晴れる可能性を意識したい。今後も決算時に公表する2021年度の業績予想は、新型コロナウイルスの影響で全体的に弱めに出ることが予想され、買いを入れるタイミングは決算後と考える投資家が多いからだ。

売り込まれた個別株はチャンス?

 それにしても、足元の相場は本当に難しい。企業業績や投資指標が株価に反映しづらい相場が続いている。本音では、値動きが想像できないというアナリストが増加の一途にある。知己のマーケットアナリストも最近の動きについて「よく分からない」「解釈ができない」と頻繁に言っている。

 一方、こういう相場はチャンスでもある。決算を機に売り込まれている個別株の中には、業績と株価のカイ離が大きい個別株が散見されるので、その調整局面でコツコツと買っていくことが有効だろう。

(アセットベストパートナーズ 中原圭介)

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