【米国株動向】最近の他社買収が大きなリターンをもたらす可能性のある3銘柄

マッチ・グループ<MTCH>、ロク<ROKU>、フボTV<FUBO>は今年に入って他社の買収を発表しましたが、株式市場はほとんど反応していません。

しかし、この3つの買収は買収側にとってプラスに働く見通しで、リターンは買収額の何倍にも上る可能性があります。

1.マッチ・グループ

Tinder、Hinge、Match.comなど人気のあるアプリやウェブサイトを有するオンラインデート大手マッチ・グループは、今年2月、韓国のソーシャルメディア企業ハイパーコネクトを買収すると発表しました。

ハイパーコネクトには2つの非常に重要なプラットフォームがあります。「Azar」はユーザーが1対1で動画や音声でチャットできるアプリで、同分野で世界最大の収益を上げています。

もう1つの「Hakuna Live」というアプリでは、ユーザーが自身のアバターを使って顔を出さずにライブ配信し、リスナーからバーチャルのギフトをもらって収益を上げることができます。

買収額は17億2,500万ドルと、ハイパーコネクトが昨年計上した約2億ドルの売上高の9倍弱です。

このバリュエーションを高いと見る向きもありますが、マッチ・グループのバリュエーションと比べると半分の水準です。

また、ハイパーコネクトの売上高は2020年には50%増を記録しましたが、これはマッチ・グループの売上成長(2020年は17%増)の3倍です。

今回の買収により、マッチ・グループがハイパーコネクトの既に成功しているツールと収益源を取り込み、それらを既存のプラットフォームに組み入れたら、素晴らしい相乗効果が生まれるでしょう。

2.ロク

昨年、超短編配信サービスのQuibiがわずか数カ月でサービスを終了したことは話題となりましたが、今年1月、急成長中の動画配信サービス企業ロクはQuibiが所有する75の高品質の短編ショーとドキュメンタリーを買い取ると発表しました。買収額は1億ドル未満と報道されています。

Quibi(Quick Bites(軽食)を略したもの)は昨年、鳴り物入りでデビューし、ハリウッドの映画プロデューサーであるジェフリー・カッツェンバーグ氏と億万長者の実業家メグ・ホイットマン氏が実権を握りました。

同社は数十ものショーや映画を作り出し、モバイル端末でのみ視聴可能な短編作品を配信しました。人気タレントも採用しましたが、同社のサービスはわずか6カ月で終了となりました。

Quibiが失敗した理由は今後検証されるでしょうが、まだ世の中に出ていない魅力ある同社のコンテンツが現時点でたくさん残されています。

ロクはこれらのコンテンツを自社のロクチャンネルに取り込むことで、広告収入の増加を見込めるでしょう。

さらに、独占的な配信は、消費者がロクの動画配信サービスを選ぶインセンティブになります。

コンテンツがエピソードに分かれていることも、広告付きの無料動画配信サービスを提供するロクの事業モデルに適合し、人気タレントが散りばめられたコンテンツは、同社の5,000万人を超える視聴者を虜にするでしょう。

3.フボTV

フボTVはライブTV配信市場で急速に成長しています。2020年10月の株式上場(IPO)以降に発表された2回の四半期決算発表では、それぞれ73%と89%の増収となりました。

2021年初時点での契約者数は54万7,880人で、月額の利用料金と広告収入を通じて獲得する月間ARPU(ユーザー1人あたりの平均売上)は約70ドルです。

フボTVの100以上のライブストリーミング・チャンネルのうち約40チャンネルがライブスポーツに特化しており、同社はIPOを通じて「スポーツ第1」のサービスという評判を広めました。

直近では、スポーツファンを一層魅了するための施策を進めています。

2020年12月にはファンタジー・スポーツ(実在の選手から成る仮想チームのオーナーとなって、選手の実際の成績によってポイントを競う、オンライン・シミュレーション・ゲーム)向けのソフトウェアを開発する企業を買収し、今夏からは契約者専用のファンタジー・スポーツのプラットフォームを開始する予定です。

さらに利益をもたらすとみられるのは、今年1月に行ったオンラインカジノ企業Vigotryの買収で、フボTVは今年中に独自のオンライン・スポーツブックを開始する予定です。

2020年1-3月期の売上は前年同期比2倍の見通しです。

ファンタジー・スポーツに加えて、オンラインカジノが合法化されている州でのスポーツブックの開始により、同社のライブTV配信サービスは競合他社とは一線を画しています。

https://www.morningstar.co.jp/redirect/kabushiki_210122.htm

※この記事はモトリーフールジャパンからの許諾を受けて掲載しており、著作権は情報提供元に帰属します。

(イメージ写真提供:123RF)

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