<新興国eye>ブラジル中銀週報:21年GDP見通しを3.21%増に上方修正

新興国

2021/5/11 10:19

 ブラジル中央銀行が10日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の21年実質GDP(国内総生産)見通しは前週予想の対前年比3.14%増から3.21%増に上方修正された。上方修正は3週連続、1カ月前の予想は3.08%増だった。また、22年の見通しも前週予想の2.31%増から2.33%増に上方修正された。1カ月前の予想も2.33%増だった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た21年のインフレ見通しは前週予想の5.04%上昇から5.06%上昇に引き上げられた。引き上げは5週連続、1カ月前の予想は4.85%上昇だった。22年の見通しは前週予想の3.61%上昇に据え置かれた。1カ月前の予想は3.53%上昇だった。

 21年末時点の政策金利の見通しは前週予想の5.50%に据え置かれた。据え置きは2週連続、1カ月前は5.25%だった。22年末時点の見通しも前週予想の6.25%に据え置かれた。1カ月前は6.00%だった。次回6月15-16日会合時点の見通しも前週予想の4.25%に据え置かれた。1カ月前は4.00%だった。

 為替レートの見通しは、21年末時点の見通しが前週予想の1ドル=5.40レアルから5.35レアルに引き下げられた。1カ月前の予想は5.37レアルだった。22年末時点の見通しは前週予想の5.40レアルに据え置かれた。据え置きは2週連続、1カ月前は5.25レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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