TDKが年初来安値、岩井コスモ証は「B+」・目標株価1万6500円に引き下げ

株式

2021/5/11 16:20

 TDK<6762.T>が反落、930円安の1万3890円まで売られ、3月9日につけた年初来安値1万4360円を更新した。岩井コスモ証券では10日付で、投資判断を「A」(強気)から「B+」(やや強気)に、目標株価を2万円から1万6500円に、それぞれ引き下げている。

 エナジー応用製品で新たに強化する「パワーセル(中型のリチウム2次電池)」事業の可能性を見極める必要があろうとコメント。「パワーセル」の潜在市場規模は大きいものの、競争が激しく、モバイル向けパウチ型2次電池のような圧倒的優位性を確保できる保証はなく、エナジー応用製品の伸びが鈍化する懸念があるとしている。自動車向けの環境好転や21年3月期の構造改革効果により既存事業の回復が見込まれることや、株価が1月高値から約2割、4月前半と比較しても約15%下落し目先の懸念は織り込まれたと判断できるものの、株価の上昇モメンタムは低下する懸念があろうとしている。

 目標株価1万6500円は、22年3月期予想PER約19倍から算出されている。

 11日の終値は、前日比830円安の1万13990円。

提供:モーニングスター社

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