日産自が急落、22年3月期最終損益の赤字予想で失望売りを誘ったもよう

株式

2021/5/12 10:14

 日産自動車<7201.T>が急落し、一時59.6円安の519円を付けている。11日引け後、22年3月期の連結業績予想を発表し、最終損益が赤字となる見込みを示した。市場予想平均では黒字に転換するとみられていただけに、失望売りに押された。

 22年3月期業績は、売上高9兆1000億円(前期比15.7%増)、最終赤字600億円(前期は4486億9700万円の赤字)を予想。グループのグローバル販売台数は440万台(前期比8.6%増)を見込む。半導体供給不足や原材料価格の高騰などを予想。そのほか、為替影響、規制対応及び商品性向上にかかるコストの増加による減益、販売およびモノづくりの改善などによる増益を織り込んだ。前提となる為替レートは、1ドル=105円、1ユーロ=120.8円としている。最終損益の市場予想平均は1140億円程度の黒字だった。

 21年3月期決算は、売上高が7兆8625億7200万円(前期比20.4%減)、最終赤字は4486億9700万円(前期は6712億1600万円の赤字)だった。

 午前10時7分時点の株価は、前日比59.4円安の519.2円。

提供:モーニングスター社

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