<相場の読み筋>5月13日

2021/5/13 7:45

 12日の米国株式は、大幅に3日続落した。NYダウが前日比681.50ドル安の3万3587.66ドル、ナスダック総合指数が同357.745ポイント安の1万3031.681ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億4619万株、ナスダック市場が51億1421万株だった。米4月の消費者物価指数が、前年同月比4.2%上昇し、市場予想平均の同3.6%上昇を上回った。インフレへの警戒感が台頭し、米10年物国債の利回りは一時1.7%台に上昇(価格は下落)した。相対的な割高感が意識されたハイテク株を中心に幅広い銘柄が売られ、NYダウは一時710ドルを超える下げをみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、ホーム・デポ<HD>やハネウェル<HON>、ボーイング<BA>などが、値下がり率の上位に入っている。

 13日の東京株式は続落後、下値模索の展開か。日経平均株価は連日の弱い動きや、現地12日の米国株式が大幅に3日続落したことから、売り先行のスタートとなろう。信用取引での追証(追加の保証金請求)を避けるための処分売りも想定され、弱い動きが継続しそうだ。足元での下落が続くなか、日銀によるETF(上場投資信託)買いが入っておらず、買い入れの有無に注目が集まりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(12日は108円79-80銭)、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の半ば(同132円00-04銭)と円安方向に振れている。12日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、富士フイルム<4901.T>、コマツ<6301.T>などが、12日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所清算値比395円安の2万7745円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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