<米国株情報>ハーツ、ナイトヘッドなどの買収案受け入れ―6月末の破産法適用解除目指す

株式

2021/5/14 10:15

 レンタカー大手のハーツ・グローバル・ホールディングス<HTZGQ>は12日、ナイトヘッド・キャピタル・マネジメントなどプライベートエクイティ(PE)ファンド大手3社の企業連合から提示された買収案を受け入れると明らかにした。

 ハーツは20年5月、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う旅行需要の急減を受け、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法第11条の適用を申請して経営破綻し、現在は経営再建中。

 3社連合はナイトヘッドのほか、PEファンフォ大手のサータレス・オポチュニティーズとアポロ・グローバル・マネジメントで構成されている。

 買収案はハーツの再建計画に対する修正案の形となっており、ハーツの債権者への債務弁済資金として総額60億ドル(約6600億円)をハーツに提供する。主な内容は、(1)3社連合がハーツの27億8100万ドル相当の株式を取得する(2)アポロに対し、15億ドル相当の第3者割当による新株(優先株)発行を行う(3)ハーツの既存株主に対し、16億3500万ドル相当の新株引受権の譲渡を認めるタイプの株主割当を行う――となっている。

 また、ハーツは既存株主へのインセンティブ(奨励策)として、2億3900万ドルの現金と新生ハーツの普通株3%、普通株18%の新株予約権を提供する。

 ハーツを管理しているデラウエア州の連邦破産裁判所は14日にも3社連合の買収案を承認するか否か判断を示す予定。承認されれば、ハーツは6月末までに破産法第11条の適用から外れ、経営再建を目指すという当初のスケジュールに沿って動き出すことになる。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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