(再送)日経平均は330円安と大幅反落、朝高後に下げ転換、米株先物の軟化に台湾株安も重し=17日前場

 17日前場の日経平均株価は前週末比330円64銭安の2万7753円83銭と大幅反落。朝方は、前週末の米国株高を受け、買い優勢で始まり、寄り付き直後に2万8312円78銭(前週末比228円31銭高)まで上昇した。一巡後は、時間外取引での米株価指数先物の軟化とともに、先物に断続的な売りが出て下げに転じた。台湾加権指数安も重しとして意識され、下げ幅を広げ、前引け間際には2万7744円89銭(同339円58銭安)まで下押した。

 東証1部の出来高は5億9591万株、売買代金は1兆2552億円。騰落銘柄数は値上がり956銘柄、値下がり1156銘柄、変わらず78銘柄。

 市場からは「朝高後に失速するとは思わなかった。日経平均は3、4月の2万8400円前後のレンジ下限を下抜け、早期に戻せないことで売り直されたみられる。米株先物がさえず、台湾株安も警戒されているようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、フジクラ<5803.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株が下落。ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も安い。大成建設<1801.T>、鹿島<1812.T>などの建設株や、NTT<9432.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株も売られた。東レ<3402.T>、東洋紡<3101.T>などの繊維製品株や、ファーストリテ<9983.T>、7&iHD<3382.T>などの小売株も値を下げた。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株もさえない。

 半面、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株が堅調。アシックス<7936.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も高い。上組<9364.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株や、東急<9005.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も値を上げた。東急不HD<3289.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も買われた。

 個別では、マーケットエンター<3135.T>がストップ安ウリ気配となり、シンシア<7782.T>がストップ安。ピアラ<7044.T>、グレイス<6541.T>、ファイバーG<9450.T>などの下げも目立った。半面、AOITYO<3975.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、KIスター不<3465.T>、ギフティ<4449.T>、日精樹脂<6293.T>がストップ高。フコク<5185.T>、理想科学<6413.T>、などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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