明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、戻り売り警戒の可能性、GDP結果に注目も

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株式

2021/5/17 17:26

 あす18日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。17日の日経平均株価は大幅反落し、2万7824円(前週末比259円安)引け。朝方は、前週末の米国株高をを支えに寄り付き直後に230円近く上昇したが、その後は失速した。時間外取引での米株価指数先物の軟化とともに、先物に断続的な売りが出て下げ転換。台湾加権指数安も重しとなり、下げ幅は一時450円を超えた。市場では、「3、4月の2万8400円前後のレンジ下限を(前週に)下抜け、早期に戻せないことで売り直された」(中堅証券)との見方も聞かれた。外部要因が好転しないと買い意欲は高まりにくく、その一方で戻り売りへの警戒感が強まる可能性がある。

 取引開始前の午前8時50分には、1-3月GDP(国内総生産)結果が発表されるが、マーケットがどう反応するかも注目される。実質成長率は3四半期ぶりのマイナス成長が見込まれ、市場予想では前期比年率換算で4.5%減が観測される。政府が2度目の緊急事態宣言の発令に踏み切った時期で、経済活動が抑制されたことが主因だが、想定以上に悪化するようなら、投資家マインドに影響を及ぼすことも想定される。

提供:モーニングスター社

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