日経平均は582円高と大幅反発、米株先物高に台湾株高が支援、値上がり銘柄数1800超=18日後場

 18日後場の日経平均株価は前日比582円01銭高の2万8406円84銭と大幅反発。朝方は、買い優勢で始まった。17日の米国株式は反落したものの引けにかけ下げ渋り、時間外取引(日本時間18日)での米株価指数先物高を受け、投資家心理が改善。相場下落が懸念されていた台湾加権指数の大幅高も支援要因となり、先物買いを交えて上げ幅を拡大し、後場終盤には2万8481円17銭(前日比656円34銭高)まで上昇した。一巡後は、上値が重くなったが、2万8400円台を維持した。

 東証1部の出来高は12億3150万株、売買代金は2兆7535億円。騰落銘柄数は値上がり1817銘柄、値下がり322銘柄、変わらず53銘柄。

 市場からは「当社では、目立った買い注文はみられず、むしろ米系によるREIT(不動産投資信託)の解約売りが出ており、指数の大幅上昇はピンと来ない。きのう下げていただけに買い戻し主体で値を上げているのだろう」(欧州系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が上昇。T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も高い。住友鉱<5713.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も堅調。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株や、リクルートH<6098.T>、HIS<9603.T>などのサービス株も値を上げた。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、IHI<7013.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も買われた。

 半面、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株が軟調。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も売られ、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株も安い。

 個別では、AOITYO<3975.T>(監理)が連日のストップ高となり、ティラド<7236.T>、ダントーHD<5337.T>、テモナ<3985.T>、エアトリ<6191.T>などの上げも目立った。半面、UMCエレ<6615.T>、ユニデンHD<6815.T>、HUGHD<4544.T>、河西工<7256.T>、メガチップス<6875.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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