<新興国eye>ブラジル中銀週報:21年GDP見通しを3.52%増に上方修正

新興国

2021/5/25 10:19

 ブラジル中央銀行が24日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の21年実質GDP(国内総生産)見通しは前週予想の対前年比3.45%増から3.52%増に上方修正された。上方修正は5週連続、1カ月前の予想は3.09%増だった。一方、22年の見通しは前週予想の2.38%増から2.30%増に下方修正された。1カ月前の予想は2.34%増だった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た21年のインフレ見通しは前週予想の5.15%上昇から5.24%上昇に引き上げられた。引き上げは7週連続、1カ月前の予想は5.01%上昇だった。22年の見通しも前週予想の3.64%上昇から3.67%上昇に引き上げられた。引き上げは2週連続、1カ月前の予想は3.60%上昇だった。

 21年末時点の政策金利の見通しは前週予想の5.50%に据え置かれた。据え置きは4週連続となった。22年末時点の見通しも前週予想の6.50%に据え置かれた。1カ月前は6.13%だった。次回6月15-16日会合時点の見通しは前週予想の4.25%に据え置かれた。据え置きは3週連続、1カ月前は4.00%だった。

 為替レートの見通しは、21年末時点の見通しが前週予想の1ドル=5.30レアルに据え置かれた。1カ月前の予想は5.40レアルだった。22年末時点の見通しは前週予想の5.35レアルから5.30レアルに引き下げられた。引き下げは2週連続、1カ月前は5.40レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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