日経平均は189円高と4日続伸、2万8500円を回復、米株先物高やアジア株高が支え=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前日比189円37銭高の2万8553円98銭と4営業日続伸。心理的なフシ目となる2万8500円を回復し、11日(終値2万8608円59銭)以来2週間ぶりの高値水準となる。朝方は、米長期金利の低下を背景に24日の米国株式が上昇した流れを受け、買い先行となり、前場中盤に2万8576円97銭(前日比212円36銭高)まで上昇した。その後、伸び悩む場面もあったが、時間外取引の米株価指数先物高やアジア株高が支えとなり、大引けにかけて高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は9億9296万株、売買代金は2兆2039億円。騰落銘柄数は値上がり698銘柄、値下がり1417銘柄、変わらず77銘柄。

 市場からは「海外投資家は後場に入り、大きな動きはないが、セクター間でリバランスが目につく。彼らは、日本でのワクチン接種率の低さを気にしていたが、今後の接種進展をにらみ、その懸念も薄らぎつつあるようだ」(欧州系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株が上昇。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も堅調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も買われた。DOWA<5714.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も高い。エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株や、ZHD<4689.T>、東宝<9602.T>などの情報通信株も値を上げた。

 半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が軟調。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株や、日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、三井倉HD<9302.T>、渋沢倉<9304.T>などの倉庫運輸関連株もさえない。

 個別では、RPAH<6572.T>、恵和<4251.T>、芝浦<6590.T>、スタティアH<3393.T>、ケミコン<6997.T>などの上げが目立った。半面、曙ブレーキ<7238.T>、東海ソフト<4430.T>、スタジオアリス<2305.T>、日本調剤<3341.T>、H2Oリテイ<8242.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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