日経平均は93円安と6日ぶり反落、値下がり銘柄数は1600超に=27日後場

 27日の日経平均株価は、前日比93円18銭安の2万8549円01銭と6日ぶりに反落して後場の取引を終了した。朝方から売りが先行し、午前10時15分には同281円63銭安の2万8360円56銭と、きょうの安値を付ける場面があった。時間外取引で米株価指数先物が下落し、台湾の加権指数が5日ぶりに反落したことなどが重しとなったもよう。後場は買い優勢で下げ幅を縮小して取引を開始したものの、積極的に買い進む動きにはつながらず、動意に乏しい展開となった。外国為替市場では、ドル・円相場が109円05銭前後で、午後に入り小動きで推移した。東証1部の出来高は24億432万株、売買代金は5兆5995億円。取引終了時に、MSCI指数のリバランスが行われたことから、出来高・売買代金がともに膨らんだ。騰落銘柄数は値上がり474銘柄、値下がり1647銘柄、変わらず71銘柄だった。

 市場では「企業業績に対する前向きな評価や、新型コロナウイルスワクチン接種の進展などがみられるまでは、大きく動きづらい展開が見込まれる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も安い。クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も軟調。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も下げた。東証業種別指数は33業種のうち、29業種が下落、4業種が上昇した。

 個別では、ミツウロコH<8131.T>、ミダック<6564.T>、豊田通商<8015.T>、邦チタ<5727.T>、三愛石<8097.T>などが下落。半面、タチエス<7239.T>、双信電機<6938.T>、Gunosy<6047.T>、FUJIMI<5384.T>、日電波<6779.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ