<相場の読み筋>5月28日

2021/5/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前日比141.59ドル高の3万4464.64ドルと続伸、ナスダック総合指数は同1.720ポイント安の1万3736.276ポイントと小反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が19億201万株、ナスダック市場が48億5119万株だった。米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は、季節調整済みで40万6000件だった。市場予想平均の42万5000件よりも良好だったことが材料視され、ボーイング<BA>やキャタピラー<CAT>などの景気敏感株を中心に物色された。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが軟調で、同指数の重しとなった。

 28日の東京株式は反発後、堅調な展開か。きのう27日の日経平均株価は6日ぶりに反落したものの、取引終了にかけて下げ幅を縮小し、底堅い展開だった。現地27日の米国株式市場では、景気敏感株が買われNYダウが続伸したことから、東京市場でも同じような銘柄に物色の矛先が向かいそう。ただ、週末要因や現地31日の米国株式市場がメモリアルデーの祝日で休場となることから、模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(27日は109円09-11銭)、ユーロ・円が1ユーロ=133円台の後半(同133円14-18銭)と円安に振れている。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、日産自<7201.T>、HOYA<7741.T>などが、27日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比320円高の2万8850円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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