<新興国eye>ブラジル中銀週報:21年GDP見通しを3.96%増に上方修正

新興国

2021/6/1 11:27

 ブラジル中央銀行が5月31日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の21年実質GDP(国内総生産)見通しは前週予想の対前年比3.52%増から3.96%増に上方修正された。上方修正は6週連続、1カ月前の予想は3.14%増だった。一方、22年の見通しは前週予想の2.30%増から2.25%増に下方修正された。下方修正は2週連続、1カ月前の予想は2.31%増だった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た21年のインフレ見通しは前週予想の5.24%上昇から5.31%上昇に引き上げられた。引き上げは8週連続、1カ月前の予想は5.04%上昇だった。22年の見通しも前週予想の3.67%上昇から3.68%上昇に引き上げられた。引き上げは3週連続、1カ月前の予想は3.61%上昇だった。

 21年末時点の政策金利の見通しは前週予想の5.50%から5.75%に引き上げられた。1カ月前は5.50%だった。22年末時点の見通しは前週予想の6.50%に据え置かれた。据え置きは2週連続、1カ月前は6.25%だった。次回6月15-16日会合時点の見通しは前週予想の4.25%に据え置かれた。据え置きは4週連続となった。

 為替レートの見通しは、21年末時点の見通しが前週予想の1ドル=5.30レアルに据え置かれた。据え置きは2週連続、1カ月前の予想は5.40レアルだった。22年末時点の見通しも前週予想の5.30レアルに据え置かれた。1カ月前は5.40レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ